6.大町アルプスマラソン(長野県) 10月17日(日)2010

 

フルマラソン 記録 3:32:33 30位/331人中(壮年男子の部)

天候 晴れ 気温 12.6℃〜18.9℃

ラップ&スプリット
5K 23:29 --
10K 24:07 47:36
15K 24:27 1:12:03
20K 24:58 1:37:01
25K 23:42 2:00:43
30K 26:55 2:27:38
35K 29:21 2:56:59
40K 24:05 3:21:04
42.195K 11:29 3:32:33

 

コースマップ

 

完走記

 シーズン最初のマラソン、どこにしようか・・・。なにしろ昨シーズンはあまりにもふがいない成績。今シーズンは「復活」を期して頑張る予定であったが、産業カウンセラーという資格を取得するため4月から10月までは土曜日はほとんど講義で、休日の超長距離の走りこみがナカナカできない状態。さらに悪いことに痩せるどころか体重はドンドン増加。69〜70kが通常になっちまった・・・。

 う〜む、やるか!気合を入れるために
         日本一厳しい「大町アルプス」を・・・

 ということで、公認コースでは屈指の難コースといわれる「大町アルプスマラソン」を申し込んでしまった。今回で4回目の出場。初マラソンもこのコースを走った。厳しいながらも我が心に刻み込まれた名コースなのである。

 しか〜し、厳しい大町を選べば練習するかと思いきや・・・。ぜ〜ん、ぜ〜ん、ダメ。もはやタイムを意識したレースへの拘りが完全に薄れたようで、良い成績を残すため練習しようという根性がでない。体重も70kのまま・・・。もはやコレは練習として参加するしかない!とまたしても練習レースに格下げし無理やり出場である。

 悪いことにレース3日目前に「風邪」まで引いてしまった・・・。前日の宿では真夜中に寒気が来て飲みたくない薬まで飲むという体たらくである。

 あ〜っあ、明日走れるのであろうか・・。情けね〜・・。

 さあ、ど〜なりましたでしょうか。

プロローグ(大会前日)

 土曜日なので浦和で産業カウンセラーの講義。午前中の講義のみ受講し午後はパス。受講期間中一定以上の時間をパスすると失格となるのだが、あと7時間余裕があるので大丈夫だろう。早速、車で本日の宿のある安曇野に向かう。浦和からだと関越自動車道から上信越自動車道をへて松本盆地へ達する道が一番近い。所沢インターから高速に乗り安曇野を目指した・・・。

豊科ICを降りてかの有名な大王わさび園付近に差し掛かると「安曇野の里」がある。

ここには名水百選にランクインしているおいし〜い水がある。
この名水は、安曇野わさび田湧水群(あづみのわさびだゆうすいぐん)という長野県安曇野市にある環境庁(当時、現・環境省)が指定した名水百選の1つである。北アルプスの雪解け水が地下水となって安曇野の至るところから湧き出しており、その水量は1日70万トンと言われている。

う〜ん、まろやかで 美味しい〜!
たっぷりペットボトルに取り込みました(笑)。

さらに安曇野を進んでゆくと北アルプスの山並みが展開する。安曇野富士といわれる有明山(2268m)、その奥に燕岳(2763m)が綺麗に見える・・・。

さらに常念岳(2857m)が夕日に染まる中、本日の宿に到着した。

穂高温泉郷にある「山のたこ平」さんである。明日の大会会場の大町運動公園まで車で20分という位置。そして・・・。

ここの売りはヤハリ温泉!大浴場のプール並みの広さ!

中房温泉から引き込んだ源泉が豊富に流れ出る素晴らしい温泉。

安曇野を見渡せる露天風呂も素晴らしい・・・。風邪できびしい状況であったが温泉にゆ〜くり浸かり早々に寝たのでありました。

実況中継(大会当日)

 いや〜、助かった・・・。昨夜は夜中に「寒気」を催し急遽風邪薬を飲んだが、その後熟睡でき、朝起きると熱も無く十分に走れそうである。早速、朝風呂に行きリフレッシュして大会会場である大町運動公園に向け出発した。天候はすこぶる良し!快晴である。

7:30には大会会場である大町運動公園に到着。早くもたくさんの参加者が到着しており河原の臨時駐車場に誘導された。

快晴である。北アルプス、後立山連峰の爺ケ岳(2670m)、鹿島槍ヶ岳(2889m)、五竜岳(2814m)が実に鮮やかに見える。大町アルプスマラソンならではの風景だ・・・。

運動公園入り口にて。奥の陸上競技場のトラックよりスタートしこのゲートをくぐってロードへと出てゆく。

さっそく受付・・・

今回はゼッケン1009・・・。

陸上競技場入場!

競技場内からも北アルプスの山並みを望むコトはできる。お気に入りの競技場なのだ。

地元の皆さんによる太鼓の応援。手作り感のあるアットホームな雰囲気がこの大会の特長である。

よ〜し、頑張るゾ〜!3時間30分切り目指しスタートラインをバックに、一応(?)気合を入れた(笑)。

 さわやかな秋空のもと、9時ジャスト「ド〜ン!」と号砲が鳴り響き、フルマラソンとハーフマラソンの部が同時にスタートした。はたしてこの難コースでキロ5k、3時間30分以内で完走できるか・・・。レベルは低いが必死のレースが始まった。

■0〜5K 23:29
 スタートラインより約10m後方から飛び出す。競技場のトラックからのスタートなのでしばらくは異常な人口密度のためノロノロである。マラソンゲートを出てからやっとマトモに走れるようになる。競技場を出てから左折し、松本方面に向け約8kほど南下する。
う〜む・・・。

やはり身体が重い・・・。腹も張った感じ・・・。最近のスタート時はいつも腹が張った感じで非常に気分が良くない。8kまではダラダラと下っていくので力を抜いて走ってもマアマアのタイムがでた。後半確実に落ち込むので、この下り区間で多少の貯金を作らないと厳しい。

■5〜10K 24:07
 8kまでさらにズ〜っと下ってゆく。伊藤牧場が見えてくると8.13K地点の折り返しは近い。のどかな風景が展開する中、折り返した。折り返すと21k地点のコース最高地点(標高約850m)まで高度200m登る坂道が延々と13kも続く。

きびし〜!

楽に走ってきたものの、今度は一転して頑張って走らざるを得なくなり、現状の実力では非常にキビシク感じる。下りが3kあったのでナントカ貯金を作れた。

■10〜15K 24:27
 力走を継続。足をあまり使いたくないが、どうにも使わないと推進力がガクンと落ちる。後半のコトは意識せず頑張ってダラダラと上ってゆく。前方に北アルプスの後立山連峰のすばらしい山並みを望みながら走れるのが唯一の救い。

やはり、北アルプスの山麓のコースは素晴らしい!

ナントカ予定より30秒ほど早くこの区間を走りきった。

■15〜20K 24:58
 15Kスギからやはり苦しくなってきた。あと6kも上りが続くと思うと嫌になる。腕ふりを意識しながらスピードを維持しようと頑張る。この区間は川沿いの森の中を走るためロードが細くなり、余計に上がり傾斜を感じるのかもしれない。途中でハーフの選手が折り返してゆく。

うおお〜っ!

と心の中で叫びながら気合で進む。厳しい上りの区間であったが、キロ5分で走りきった。

■20〜25K 23:42
 20Kスギで大町温泉郷の脇を通過。あと1kで上りもひとまず終了だが、このあたりの傾斜が一段と厳しい。21kで遂にコース最高点に到達。

ひ〜、やっと上りが終わった・・・。

と、今度は一気に急降下である。25kまでの4kで実に高度100m下るかっ飛びロード。とはいえここで飛ばせば足に来て後半死ぬことになるので恐る恐るのくだりとなる。ガンガン下るがこの先約28kで折り返し、31kから35kまでまたこのロードを登り返すと思うと気持ちが悪くなる・・・。下りのおかげで1分20秒の貯金。これでも足らんかもね〜・・・。

■25〜30K 26:55
 ここはこのコース唯一のフラットな区間。木崎湖畔の気持ちの良いロードを走り約28kで折り返してくる。しかし、ここで一気にペースダウン。

ちちいっ、早くもバテた〜!くっ苦しい・・・。

急速に足が重くなり苦しい・・・。景色を楽しむべきところなのだが全然余裕がなくなってしまった。ナントカ立て直そうとするがズルズルとスピードダウン。フラットなのに2分近くロスし貯金を使ってしまった。

■30〜35K 29:21
 31k地点通過するとそこからは先ほど下ってきた道を今度は4kも登る豪快な上り坂。もうどうしょうもない。根性で歩くことだけはしまいとヨロヨロと登ってゆく。初マラソンではここで完璧につぶれ歩いた。この期間は大町アルプスの最大の難所であり「売り」である。スタート後100m下り、200m上り、100m下り、そしてマラソンでもっとも苦しくなる31kからこの4kで100m登る。まさに死のマラソン:ジャットコースターコースである。

おどりゃ〜っ!

前を見ず、足元のみを見つめコツコツと登ってゆく。約25分間に渡る上り坂との戦いが終わった。タイムを見れば4分20秒ものロス。一気に貯金を使い果たし借金を作ってしまった。3時間30分切りが非常に厳しい状況となる。

■35〜40K 24:05
 35kから41kまではず〜と下り。地獄から天国である。30分切りをあきらめずに目指し下りに入りスピードを上げる。周りのランナーはホトンド足をやられ下りでもヨタヨタなのでドンドン抜かしていける。一応気持ちがイイ。40k通過でタイムを見ると・・・。

なんじゃ〜こりゃ〜?

結構スピードを上げたつもりだったが1分弱しか借金を返せていない。足の回転はついたがバネがないのだ・・・。ガックシ・・・。この時点で30分切りの野望は潰えて身体も心もボロボロとなった。

■40K〜ゴール 11:29
 早くゴールして〜!早く終わりて〜・・・。

もはやこの思いのみで身体をゴールに運ぶのみ・・・。前方に大町陸上競技上が見えてきた。見えると元気がでるもんで少し力が出た。
競技場への導入路に入ると観衆の皆さんの暖かい拍手と声援が・・・。
最後はフルマラソン完走の喜びに浸りながら・・・

ゴ〜〜〜ル!

無事完走できました。ありがとうございました。

ゴール後、反省のポーズ・・・であります(笑)

エピローグ

大町アルプス、しんどいけどやめられないレースです!その一言である。

またチャレンジすることを心に誓い競技場を後にしました。

さ〜て、レース後のアフターは楽しみますよ!折角信州まで来たんだから(笑)。アフターの様子を是非ご覧ください!

レース後は当然温泉だ!

今回は、葛温泉にある「仙人閣」さんへ赴いた。信濃大町より車で約20分ほどの一軒宿の秘湯である。買い換えた愛車メルセデスBクラスくんとともに到着した。

おおっ!いいね〜!

仙人閣さんは「日本秘湯を守る会」加盟の秘湯。このように高瀬川を眼下に眺めることのできる抜群の露天風呂が売りである!

この葛温泉は、大町市の奥12`の槍ヶ岳を水源とする高瀬川の渓谷に抱かれるようにひっそりと息づく温泉だ。慶応年間に食に困った里人が、葛根を採りに登山した際に発見されこの名がつけられたという。葛の名物は何をさておいても渓流沿いにある露天風呂。

そしてこのように、自然の巨岩を利用した湯船は野趣があって非常に気持がよい。湯船のむこうには北アルプスの峰つづきの緑の山肌が広がるのみで、まさに大自然に抱かれてといった佳境である。

湯船にゆ〜ったりと浸かる・・・。
かつて快速登山でアルプス裏銀座を縦走し、あの悪名高い北アルプス3バカ急登のブナ立て尾根を駆け下り、この先の高瀬ダムに下山したおりに根性で大町まで走ったことがある。そのとき見つけたのがこの仙人閣さんであった。

う〜む・・・。

極楽じゃ〜・・・

温泉の後は昼飯。やはり信州に来たからにゃー蕎麦を食わんと、ということで信濃大町駅近くの名店「こばやし」さんへ赴く。大正2年の創業以来の老舗蕎麦屋さんである。

もりそば600円を注文する。創業以来変わらぬ味が人気らしいが、ここの魅力はなんといっても味の濃い重厚なつけ汁にある。辛いが、しかし後味は甘く芳醇でしかも濃厚。そんなたまらないつけ汁が素晴らしい。まあ、地方ということでお値段もとてもリーズナブルである。

そして平ら目で香りが良い蕎麦は滑らかで弾力があり、濃厚なツユにからんで美味しい。また量が多いのも非常に嬉しい。ただ、ちょっと水キリが甘いのか、やや蕎麦が水っぽかった感があったのが残念。

そして本日のお宿はココ!青木湖の湖畔にあるホテルブルーレイク&リゾートである。
森と湖に囲まれた一軒宿で、非常に静かな環境。大自然の恵みを堪能できるホテルなのです。鹿島槍スキー場等が近く、夏も冬も楽しめます。また、「塩の道」の旧街道沿いに建っており森の中の塩の道の散策も楽しめちゃいマス!

ホテルの前は広い庭園になっており、青木湖には桟橋を設置してありナカナカの雰囲気。夜はライトUPされかなりロマンティックな感じでGOODデス!

信州一番の透明度を誇る神秘的な湖「青木湖」。夕刻時はロマンチックな雰囲気です・・・。

湖の庭園側から見るとこんな感じ・・・。

全館、北欧風のつくりになっています。メインダイニングはカナリいけています!そして驚くほど食事がおいしかった!料理長さんの腕が素晴らしいのでしょう。大満足でした(笑)。

その後、ホテルの露天風呂で疲れを癒したのでありました。

翌日は晴れて天候が良さそうだったので八方尾根に紅葉を観賞しに行った。
まずは白馬駅から車で約8分ほどのゴンドラ(アダムとイブ)ステーションに到着。ここからゴンドラとリフト2基を乗り継いで八方尾根スキー場の最上部である八方山荘まで上がる。

今年は紅葉がやや遅く、里にはまだ下りてきていないとのこと。ゴンドラを降りたところから紅葉が始まった。

リフト1基乗り継ぎ標高1680mの黒菱平に到着!このあたりが今紅葉の最盛期とのこと。確かに付近の湿原と山肌は美しく紅葉している。しかし、快晴と思われた天候はかなりガス出てきて視界が利かなくなってきた。
白馬三山の素晴らしい景観を楽しみにしていたのだが・・・。

最後のリフト:グラートクワッドに乗って第一ケルンのある標高1830mの八方池山荘へ。左手は晴れているのだが、肝心の右手は雲がかかり北アルプスの山並みは何も見えない。

結局、第二ケルンまで登ったものの、さらにガスがかかり視界がまったく利かなくなったので、スグに降りることに。白馬の町の大パノラマを見ながらふたたびリフト乗り場に下山した。

続いてやって来ましたのは白馬ジャンプ競技場。ここはいつか行ってみたいと思っていたので今回はすかさずGO!ゴンドラ乗り場からは非常に近い。ここに行くので時間の都合上、大好きな「温泉」はオアズケ(泣)。競技場に到着!小山を登り競技場に入ると・・・。

うお〜!これは凄い!

ラージヒルのスタートゲート最上段からの白馬の街の眺め・・・。

うひょひょ〜!ラージヒルのアプローチの迫力は凄い!豪快デス!飛びたいデス!ここからすべりタイ!雪国に生まれたかった・・・。

ノーマルヒルにも行ってみました!随分台が小さく感じる・・・。

ランディングバーンです!
ど〜みても45度以上ありそうですが、最大斜度36度デス・・・。

白馬のラージの最長不倒距離です!1998 137m 原田、岡部。
※サマージャンプ 2009 136m アマン・シモン
こんなに飛んでくるんだ・・・。

最後はやはり「蕎麦や」。白馬ではつと有名な「そば神」さんへ。「そばは打ちたて、茹でたてが命」と、その日のそばしか打たないという職人気質なご主人が営む名店である。白馬の駅から約500mくらいか・・・。

地元のそば通も納得する打ちたてそばは喉ごしがとてもさわやか。さらにるつゆの味がとてもよく合っている。20年もの間、この味を守っているとか。

う〜む、流石である・・・。

さらに珍しいものが・・・。馬肉の煮込みである。

馬肉がた〜ぷり入っております!ゼンゼン臭みがない! 美味でした なんやかんやで、楽しい大町アルプスマラソンツアーでした(笑)。

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