走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー

2008 北アルプスアルプス表銀座〜双六〜笠ヶ岳〜新穂高温泉

7月26日(土)】 > 【7月27日(日)】

■7月27日(日) 槍ヶ岳〜西鎌尾根〜双六〜弓折岳〜大ノマ岳(2662m)〜秩父平〜
             抜戸岳〜笠ヶ岳(2898m)〜笠新道〜杓子平〜新穂高温泉

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記 録

槍ヶ岳
[スタート]
⇒39:45⇒ 千丈沢乗越
39:45
⇒1:56:55⇒ 樅沢岳
2:36:40
⇒15:49⇒ 双六小屋
2:52:29
休憩:17:33 双六小屋
3:10:02
⇒37:27⇒ 弓折岳
3:47:29


1:15:27⇒ 秩父平
5:02:06
⇒38:48⇒ 笠新道分岐
5:41:44
⇒1:00:13⇒ 笠ヶ岳
6:41:57
休憩:26:46 笠ヶ岳
7:08:43
⇒50:40⇒ 笠新道分岐
7:59:23


28:53⇒ 杓子平
8:28:16
⇒1:50:42⇒ 笠新道登山口
10:18:58
休憩:5:30 笠新道登山口
10:24:28
⇒24:22⇒ 新穂高温泉
10:48:50[ゴール]

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:15:40:00  標準タイムの69%で完走

 

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 午前3時45分。真っ暗闇の中、槍ヶ岳山荘を出発。

 標高3020mの山荘を出ると、月が輝いていた。晴れだ!気温も思ったほど低くない・・・。

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 ライトを片手に真っ暗闇の中を千丈沢乗越へ下降する。斜面が広いのでペンキを確認しながらルートを外さないように慎重に下る・・・。

 振り返ると遠く微かに槍ヶ岳山荘の灯火が見える。

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 いよいよ夜が明けてきた。槍ヶ岳のシルエットが浮き上がってくる。

 もうすぐ千丈沢乗越だ・・・。

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 千丈沢乗越到着。槍からの急下降はここで終了。暗闇の中の下降であったが、39:45でこなした。ナイスタイムである。

 何でこんなに早く行動してるかって?新穂高温泉のバスの時刻が決まっている。早く着いて、ナントしても奥飛騨温泉の「大露天風呂」にゆ〜くりつかりたいからなのです。

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 西鎌尾根に入り込み、少し行くと・・・。

 おおっ!いよいよ明るくなり、槍の穂先から北鎌尾根のラインがクッキリと浮かび上がってきた。

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 思いもしない箇所から雪渓が現れる。

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 なんとも素晴らしい雪渓の稜線歩きである。

 ずいぶん明るくなってきた。もうすぐ日の出だ・・・。

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 踏み越えてきた雪渓を振り返る。これは雪の多さは例年の2倍以上あるのではないか・・・。

 いよいよ、空が赤く染まりだしてきた。

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 来た〜!日の出だ!  時刻は午前4時53分。

 西鎌尾根から仰ぐ「御来光」は始めてである。

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 素晴らしい御来光だ!

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 谷に朝日が差し込むと景色が色彩を帯び、一気に空気が動き出す。

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 幽谷の沢に沈んでいた雲が、光を浴びて急上昇を開始する。

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 西鎌尾根の稜線にも朝日が当たった。

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 尾根の左側、岐阜県側に出ると、今日縦走する笠ヶ岳へと続く稜線にも朝日が当たっている。

 1番左のピークは抜戸岳:2812mと思われる。

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 振りかえると、光と雲が作り出す素晴らしい光景が展開していた。

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 さらに進むと、樅沢岳(モミサワダケ):2755mへ続く稜線上にも大きな雪渓が残っていた。

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 鷲羽岳:2924mから続く裏銀座の山々が雪渓越しに見える。

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 振りかえれば、雪渓の彼方に穂高連峰を望むことができた。

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 野口五郎岳をバックに雪渓を登る。

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 双六に近づくと再びガスの中に取り込まれた。

 このへんの登山道にはたくさんのお花が咲いている。

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 樅沢岳直下の山腹を巻く道にもたくさん咲いている。

 白いのはおそらく「イワオウギ」。パープルのはすいません、ワカリマセン・・・。

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 樅沢岳を越えるといよいよ双六への下りとなる。

 この辺からやっと登山者とすれ違いだす。いかにコチラが早く行動しているか、とうことだ・・・。

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 双六小屋が見えてきた。これにて西鎌尾根は終了である。

 しかし、ここの雪渓も例年の2倍くらい残っている感じだ・・・。

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 時刻は6時30分スギ。双六小屋前のテラスで朝食を取る。

 槍ヶ岳山荘より2:52:29で到達した。

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 槍ヶ岳山荘でいただいたお弁当を開ける。こんな感じデス。

 結構ボリュームあります。結構おいしいデス。ウーロン茶付でした。

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 18分ほどで朝食タイム終了!出発する・・・。

 双六池から今日目指す、笠ヶ岳:2898mが雲間から見えた。
イクゾ〜!

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 弓折岳までは平坦な楽しい稜線漫歩、いや漫走である。

 花見平にはハクサンイチゲの白い花の群落が広がっていた。バックは双六岳

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 この稜線にもところどころ広い雪渓が残っている。

 ここはなんとも気持ちの良いトレイルである。

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 弓折岳を越えると、大ノマ乗越まで一気に大下降してゆく。

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 大ノマ乗越を通過し、大ノマ岳への登りで弓折岳を振りかえる。

 ずいぶん下って、そして登ってきたもんだ・・・。

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 右手には、双六岳南峰:2819mが目前に聳える。

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 雪渓上で小休止。左俣谷から吹き上げてくる風が心地よい・・・。

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 大ノマ岳への登りは続く。結構、登りかえさないといけない・・・。

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 お〜っ、ここも例年ではありえない箇所に雪渓がついている。

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 大ノマ岳:2662m山頂。笠ヶ岳方面はズ〜ッとガスっているが、抜戸岳へ続く稜線が見えてきた。

 これから右下に見える鞍部:秩父平に大下降してゆく。

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 下降中に、抜戸岳(ぬけとだけ):2812mの全容が現れた。

 カールに多くの雪渓を抱いている。アルペンムードいっぱいの景観が広がる。

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 抜戸岳東面の大岩壁。

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 秩父平に到着。カールの中の大雪渓に立つ。
ここから上部へ直登してゆく。

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 カールの斜面にはウサギギクとシナノキンバイの黄色い花は咲き乱れている。

 爽快な楽しい登りである。

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 遂に登り切り、大ノマ岳からの下りの稜線を振りかえる。

 左俣谷側は見事にガスっている。今日は天候はいまひとつのようだ・・・。

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 ここからは低いハイマツ帯の中の平坦なトレイルを飛ばす!今日はあまりペースが上がっていないのでココは走る!

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 お〜いっ!笠よ、見えてくれ〜!

 祈るような気持ちだが、接近すれども笠ヶ岳は姿を現さない・・・。

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 現れた〜! 北アルプスの孤高の名峰、笠ヶ岳。

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 いよいよ頂上直下接近!

 笠ヶ岳の名の由来は「山頂部がどこから観ても笠に見える」コトからつけられた。

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 来たぞ!頂上直下の雪渓へ・・・

 山頂部はナントカ姿を現してくれている。急げ〜!

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 笠ヶ岳山荘はスルーパスして、一気に山頂を目指す!

 もう少し・・・。

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 笠ヶ岳:2898m山頂到達! もちろん日本百名山である。

 04年から開始した「快速登山」。開始後、北アルプスで未踏の百名山は白馬岳を残すのみとなった。

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 山頂よりクリヤ谷方面を望む。残念ながらこの方角しか視界が利かない。

 本来ならば、あの尾根をクリヤ谷に下る予定であった。が、時間がない。露天風呂に入ることを優先して笠新道で下ることにした。

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 今回の企画は、この笠ヶ岳を登るコトがテーマだった。北アルプスでは、黒部五郎岳についで2番目に好きな山。それが笠ヶ岳なのである。

 笠ヶ岳、さようなら・・・

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 さあっ、あとは下るのみ。笠新道への分岐まで猛烈なスピードで戻る。

 ここが分岐:標高2720m。ナント、ここから新穂高温泉まで高度1630mの大下降が始まるのだ。つまり、この笠新道は北アルプス屈指の厳しいルートなのである。

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 マズは、杓子平までカールの中を下る。

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 行け、行け〜!

 ガンガン下ってゆく。ナントしても「露天風呂」に入らねば・・・。

 ご褒美のビールも頭にチラつきだす・・・。

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 杓子平を通過し左俣谷側に出る。正面は西穂高だが上部はマッタクなにも見えない。

 いよいよ森林限界の中に入り、樹林帯の急坂を駆け下る。

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 途中、眼下に新穂高温泉が見えてきた。左俣と右俣が合流するところがそうだ。

 ひえ〜っ!マダマダ下。そして遥か彼方である。

 奥には、2週間前に登った焼岳が見える。

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 ひたすら下りに下り、遂に下に左俣谷の沢床が見えてきた。

 もうひと頑張りである。

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 遂に林道に到達!笠新道分岐より2:19:35を要してしまった。

 「平らなところがうれしい!」まさにその一言に尽きる・・・。

 その後、林道を走りきり、ワズカ24:22で新穂高温泉にゴール!11時間弱におよんだ今回の戦いは終わった。

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 ホテル穂高へGO!庭園大露天風呂へ突入!
おおっ、素晴らしい!

 入ったとたん豪快な雷雨となり、非常に激しい雨が降ってきた。これほど豪雨が気持ちよく感じられたのは始めてであった。
                おわり

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