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第4回 南浦和「銀座スエヒロ・南浦和店」洋食

達人とゆくグルメ紀行。第4回目は初の「洋食」。そして達人が選んだお店は「銀座スエヒロ・南浦和店」。このお店はスエヒロのいわゆるチェーン店ではない。銀座スエヒロ本店で総料理長を勤めたシェフが、昭和48年のれん分けし南浦和で営業を始めたお店である。創業35年を誇る南浦和の老舗なのだ。総料理長時代の経験をもとに、さらにステーキの味にこだわりオリジナルな「美味しさ」を生み出している名店なのです。ここを見出された達人は、ホトンドのメニューを食されたというお店の「常連さん」である。さすが達人!

第3回までは高級食材を取り上げ、アッパープライスの連打であったが、今回は庶民的なプライス路線でお店の選出を検討。今回、初の「洋食」、そして場所も都内を離れて「南浦和」となったのである。

しかし、洋食をどうオーダーするのか?・・。この企画は「グルメ紀行」とは題しているが、本質的には「昼から飲めるおいしいお店」とう裏テーマがあるので、洋食屋でどのようにオーダーを組み、酒をかませてゆくのか非常に楽しみである。

高まる期待を胸に、南浦和へと向かう。


■ 銀座スエヒロ 南浦和店
  さいたま市南区南浦和
         2−41−7
  048-882-2267
  ご昼食 11:30〜14:00
  ご夕食 17:00〜21:30
  木曜定休

■ 最寄駅
  JR南浦和駅 東口下車 徒歩5分

 

実況中継

   南浦和駅は、トランジットではサンザン利用しているが、降り立ったのは初めてである。それにしても浦和が付いている駅名が多すぎる!調べてみると、浦和・東浦和・西浦和・南浦和・北浦和・中浦和・武蔵浦和、なんと7駅もある。
 ふ〜む・・・、なかなかの規模の駅である。東口を出て南大通を東に向けて歩いてゆく。  

 南大通最初の信号を右折すてズグということ。徒歩5分ほどだそうだ。今回は初の洋食である。達人がどんなオーダーをするのか非常に楽しみなのだ・・・。
 駅から500mくらい来たよ!最初の信号に到達。(正面に遠く見えるのが駅・・・)ここで右折〜!  

 おおっ!あったぜ!銀座スエヒロ南浦和店。しっかり伝統の赤いロゴで「銀座 スエヒロ」と電飾に書いてある。サラリーマン時代、松屋や三越を巡回した折に、銀座本店でよくランチを食べたものである。懐かしい・・・。
 このお店はスエヒロのチェーン店ではない。銀座本店の総料理長も勤めたシェフが、昭和48年に銀座スエヒロ本店よりのれんわけしてオーナーとなり、経営している老舗なのだ!実に創業35年。名前はスエヒロだが中身は「南浦和の老舗洋食屋」さん。まったく別のお店なのだ・・・。

 お勧めは「ランチ」。ボリュームたっぷりで、これがまた旨いラシイ!種類も豊富!ミニッツステーキ、特製ハンバーグ、チキンステーキ、チキンガーリック、チキンカツレツ、特製メンチカツレツ、ポークしょうが焼き、ポークロースカツレツ、サケのムニエル、サケフライ・タルタルソースと10種類の中からチョイスできる。サラダ・ライス・コーヒー付きで990円。ライスの大盛りは無料!日曜日もランチをやっているという素晴らしいお店なのだ!達人はこのお店を見出してから10種類すべて食べられたそうである。流石だ・・・。
 店内はこんな感じ・・・。ここは1F。2Fへ案内された。

 

   出窓にはこのようにお花が飾ってあり、清潔感が溢れております。
 客室もよい雰囲気でしょ〜!スゴク落ち着けるお店でした。入ったダケで気持ちがよくなるナカナカの雰囲気。さすが達人!今回も隠れた名店を教えていただいてありがとうございます。

 さらに・・・。きちんと本日調理する和牛の個体番号が記されておりました。さすがデス・・・。
 メニューには棟方志功の絵がモチーフに使用されていました。これは銀座スエヒロの伝統の一つです。銀座本店にも棟方志功の絵が飾られておりました。このへんは「のれんわけ」を感じますね。(残念ながら銀座店は閉鎖になってしまいましたが・・・)

   さあ!エビスビールで乾杯後、オーダースタートです。達人はどのようにオーダーするのか?マズは特製ハンバーグステーキを単品で頼みました。お〜出てきた!ボリュームあるうっ!旨そ〜!
 見てくださいこの中身のジューシ〜な感じ!特製の濃厚なデミグラソースの味もも抜群で、いきなり感動のスタートです。このボリュ〜ムで単品で840円。イイッスね〜!  
   達人の作戦は単品オーダーのようです。ランチメニューを単品でオーダーしてゆきます。次はチキンカツレツ!これも肉厚のチキンにデミグラがのっている!いただきマ〜ス・・・。 
 うほ〜っ、これもとってもジュ〜シ〜だぜ!おいし〜!  
   さらに、サケのフライ・タルタルソースの登場だ〜!
 サケもまたジュ〜シー!そしてこのタルタルソ〜スが絶品!(う〜む・・・、このタルタルであれば、エビフライも抜群に違いない・・・。) 夢中でハンバーグ、チキンカツレツ、サケフライを食べていると・・・。おっと、達人が洋食屋では考えられないものを注文したのである。  
   ジャジャ〜ン!焼酎登場!しかも芋でアル。そうかこの手があったのか・・・。 
 お〜、達人の名が入っている。ということは、こっ、これはボトルキープ!・・・。う〜む、さすが達人である。これで昼から酒を飲みながら洋食を食べるワケか・・・。洋食を肴に焼酎を飲むとは・・・。最初は麦焼酎のみおいてあったが、後から芋焼酎も加わったそうだ。洋食屋さんで焼酎を飲むという発想には驚かされたが、これがまた合うんだな〜・・・。また新しい発見をしてしまった。

   ランチに付いているサラダは1人分なのだが、お店の御好意で4人分提供してくれた。達人の顔の威力は計り知れないのである。このサラダなんですが、野菜の新鮮さはもちろんだが、のっている特製のマヨネーズが素晴らしかった・・・。
 食べるほど広がり、浸透し、最後はこのようになる。魔法のようなマヨネーズであった。あっという間にサラダも完食!  
   後半戦に突入である。ボリュ〜ムがあるのでだいぶおなかもフクレテきたがマダマダである。4品目は特製メンチカツだ〜!大きいのが2つのっている。
 この断面を見てちょ〜・・・。肉汁が溢れているヨ〜ン。ユキチは大のメンチ好きなのだが、これは本当に旨かった。ただ残念だったのはジュ〜シーで肉の甘さが抜群であるのだが、これにもデミグラがかかっていて、その濃厚な味が甘さを消している感じなこと。あっさりしたウスター系のソースのほうがいいかもね〜・・・。  
   そして最後はやはりステーキ。ステーキランチを注文する。ランチだと1420円。ステーキ単品で1270円である。肉もベリーGOODだが、レモンにのっているステーキソースがまたたまらん味のなのです。
 ここでお店特製のガーリックチップの出番!!  
   使用方法は、もちろんこのようにハンバーグステーキにふりかけて、デミグラソースとともに味わうのもよし・・・。
 ステーキには必ずふりかけて・・・。  
   ステーキソースに絡めて、肉全体に広げ・・・。
 このようにして食べる・・・。う〜っ〜、し・あ・わ・せ・・・。  
   さらに肉を食べた後、達人が動いた!ここからが重要なのである。シャキシャキに炊き上がったライスをプレートに投入!こっこれは・・・、ガーリックライスにするのか・・・。旨みの凝縮されたガーリックチップを絡めたソースを、ライスにしっかり混ぜ、しみこませてゆく。
 できあがり〜!うほ〜っ、美味い!これは感動ものである。さすが達人!またしても新しい楽しみ方を伝授してもらった。   「日本橋たいめい軒」の創業者である茂出木しんごさんの随筆に、常連の方がステーキを半分食べてからステーキソースにライスを混ぜて食べるのが好きな人の話がでてくるそうです。達人は、その話を読んでから真似をされているそうです。「スエヒロは更にガーリックチップを混ぜることにより、ガーリックライス風になるのが好きですね。」達人談。   感謝です・・・。  
   今回も前回に引きつづき、同じメンバー4人で楽しませてもらいました。あ〜・・・、おなかいっぱいです。大満足!達人ありがとうございました。
 番外編  このお店の素晴らしさはトイレにもありました。見てください!このハンドタオル・・・。

   こんなフカフカのハンドタオルがおいてあるお店は初めてです。素晴らしいサービス、いやサービス精神です・感動しました。皆さんも是非1度来店ください。

 

食後の感想

銀座スエヒロの看板はかかっているが、創業35年の老舗ならではのオリジナルの味が楽しめた。素材も素晴らしかったが、ジューシーな肉汁に絡むデミグラソース、タルタルソース、ステーキソースは抜群だった。さらにボリュームもたっぷり!

洋食屋さんで飲む「芋焼酎」。これがまたバッチリと洋食にあうのには驚いた。単品でいろんな肉・魚料理を頼み、それをツマミに焼酎をやる。これはカナリいけますよ!

老舗の洋食屋さんも、達人の手にかかるとたちまち「洋食居酒屋さん」に早替わりといったところである。

そして「ガーリック風ライス」。うまかったな〜・・・。達人ありがとうございます!

■今回食したもの

  ○スエヒロ・ランチの中から単品をオーダー
・特製ハンバーグステーキ     840円
・チキンカツレツ         840円
・サケフライ・タルタルソース   840円
・特製メンチカツレツ       840円

単品でなくランチ(サラダ、ライス:大盛無料orパン、コーヒー付き)で頼むとナント990円デス。ランチが大変お徳!さあっ、お店へGO!

  ○ランチステーキセット  1人前    1420円
        ステーキ150g サラダ、ライス:大盛無料、コーヒー付き

  エビスビール5〜6本と、芋焼酎「からり芋」ほぼボトル1本(これは達人のボトルキープ分をスベテ飲んでしまったのである。)
4人ともこれでお腹イッパイに食べ、そして飲んだ!・・・してそのお値段は?

ナッ、ナントしめて7.680円なり。やっ、安すぎる!・・・ウソだろ〜!
最初は本当に疑ったね。でも冷静に考えるとそんなもの・・・。それほど満足感のある内容であった。

実にひとり1.920円なり!焼酎のボトル1本入れても3.000円程度であろう。
是非皆さんもお試しいただければと思います。

 

番 外 編  

娘 々(ニャンニャン) 北浦和本店 (ハシゴ)

お腹いっぱい、大満足でお店を出て南浦和駅にもどり、お隣の浦和駅へ。絶品の「お茶漬」を売っているお店があるという。そのお店に案内してもらい、さらに達人にお茶漬をプレゼントしてもらった。(買ってもらっちゃったワケ・・・)恐縮デス。

さらに浦和伊勢丹の食料品売場を探検。食材の解説等をしていただいた。酒売場で達人お勧めの日本酒を購入。なんと、コレを飲みながら北浦和へと移動する。

スーパー銭湯で一風呂浴びた後、いよいよ今回のハシゴへ突入!中華料理店「娘々(ニャンニャン)」へ向かったのである。

この店は埼玉南部では屈指の有名店であるらしい。知らなかった・・・・。格安で食べられる美味しい中華料理の数々を食するコトが出来ました。達人にマタマタ感謝!

 浦和に移動し伊勢丹探検をしたのち、北浦和へ再度移動。マズは風呂でも浴びるかということで、スーパー銭湯に向かう。お〜、見えてきた・・・。
 スーパー銭湯「湯屋敷 孝楽」である。北浦和の駅から歩いて約10分くらいか・・・。屋内に9種類の内風呂、屋外に4種類の露天風呂と実に13タイプのお風呂がある。約1時間ゆっくり入浴し汗を出した。大人1人650円。(平日550円)!

 さあっ、恒例の「ハシゴ」2軒目に突入である。グーンズシェフ伊勢丹の脇を通り過ぎると・・・、おおっ、アレか!(細い路地の左側の電飾がかかっているお店) 埼玉南部では有名な「娘々(ニャンニャン)」である。ピンク色のお店は姉妹店の「娘妹(ニャンメイ)」である。
 有名店ということだが、ユキチはまったく知らなかった。ウィキペディアで調べると、スタミナラーメンの発祥店ということになっている。こんな具合「スタミナラーメンは、埼玉県さいたま市の北浦和駅など、中華料理店「娘々」などの姉妹店で出されるラーメンの一品である。」・・・と。モトモトの娘々(30年前)には焼きそば、タンメンなどしかなかったが、完成したスタミナの人気がTV等の紹介で一気に広まり看板メニューとなったそうだ。   
  達人の今回選店のテーマは「安い!」 この娘々、ド定番のラーメンが300円、餃子が250円。チェーン店ではない一般の中華料理店としてはありえないほど格安である。一説によれば北浦和にあるこの2店は、名門県立浦和高校の通学路に位置しているため、特に安めになっているとのコト。さっ、突入〜!
 マズは達人一押しの「餃子(250円)」。お〜っ、カリッと薄くコゲといる。旨そ〜・・・、ヒヒヒ・・・。どんなお味なのでしょうかね〜・・・。  
   お〜ゥ、コレハ・・・。かなり独特の味である。ちょっとカレー風味がするような・・・(これはスパイスに八角を使用しているのではなかろ〜か?) 自家製の濃厚なラー油との相性が実に良く、あっという間に食べてしまった。これは名品である。
 続いてモヤシ炒め(400円)。豪快にモヤシを使用している。  
   炒め物の連打!レバニラ炒め。こちらもモヤシがたっぷり。モヤシに旨みが目イッパイしみていて、口の中ではじけるのであ〜る!これもイケル!レバーがこと他美味しかったので、レバー丼なるものを注文したら、レバーが終了ということでした・・・。残念。
 これはキット「ねぎ味噌」が絶品であろう思われたので、特別に注文したら応じてくれた。これがそれ・・・。うっま〜い!この味噌最高でしたよ!さすが娘々!  

 麺類に突入。焼きそば(350円)が来た!これもモヤシがたっぷり。どうやらモヤシを多用するお店のようだ。あっさり塩味のやきそばは、麺もふとめで、どちらかというと焼きうどん風でした。
 店内はこんな感じ。オールカウンター席で15〜6席といったところか・・・。ラーメン(300円)も食べてみた。鰹節の香りがあり、鶏がらベースのスッキリした味。その味の中に深い美味しさがあった。今度来たときは名物「スタミナらーめん(300円)を食べてみよう・・・。ちなみにスタミナラーメンは辛口の「あんかけ」がかかっている。豚のひき肉・ニラ・玉葱を炒め、にんにく・生姜を効かせ、醤油と豆板醤で味付けし、片栗粉でとろみをだした「あんかけ」だそうだ。あんかけをライスにのせたのが「スタカレー(350円)」ど〜みても旨そうであった。


■ 娘々(ニャンニャン)
  さいたま市浦和区
  北浦和3-5-1
  TEL 048-824-6791
  営業時間
  12:00〜20:00
  月曜、火曜 定休
■ 最寄駅
  JR北浦和駅
       徒歩2分


 

 

 

 

 

名品紹介 

老舗(創業嘉永5年) 大佐和のお茶漬け

浦和コルソの専門店街の1Fにお茶の老舗「大佐和」がある。達人が、「ここのお茶漬はスゴイよ!」という。お店に連れて行ってもらいプレゼントしていただいたので、家に帰り早速食べてみた。やはりスゴかった!

 浦和コルソの1F(裏通りに面している)にお店はあった。ホホ〜っ、アレか・・・。大佐和の のり茶漬 白い箱が積まれていた。
 これなのじゃ・・・。一箱に5袋はいって315円。一袋60円である。

 

 さっそく取り出し食べてみることに・・・。楽しみだ。
 ふ〜む、ナニナ二・・・。「通」の味・・・、最高の江戸前ののりと上抹茶入り・・・か。うほ〜、抹茶のお茶漬か。  
   おわ〜っ!!!開けてびっくり!のりの量が物凄い!こんな小さな袋から信じられないくらいイッパイ出てきた。達人が「のりの量が半端じゃないヨ!」と言っていたがホントウだ!感動してしまいました。
 のりは美味しいし、イッパイ入っているし、また抹茶入りなので上品な味わい。これで60円は素晴らしい!皆さんも是非食べてみたください。永谷園食べてる場合じゃないですよ!  

老舗「大佐和」本社 文京区湯島3-36-6  
・ 直営店 湯島店、三ノ輪店、鳥越店、東十条店、世田谷店、船橋店
・ インショップ 吉祥寺ロンロン 立川カルネ 大宮ルミネ1 浦和コルソ 松屋浅草店 大丸東京店 など