RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

■2008年 レース結果報告

7.四万十川ウルトラマラソン 100K(高知県) 2008年10月19日(日)

完走記 ▼実況中継(当日)

朝2時00分起床。昨夜は8時には寝て約7時間熟睡できた。やはり長旅で疲れていたのであろう。3時00分からしっかり朝食を出していただき、大盛ゴハン2杯食べた。こんな早くからチャント朝食を用意してくれるとは感激であった。

3時30分、GOLF場のバスに乗り込みスタート地点へ出発!約40分ほどでスタート会場に到着。

長い長〜い、しかし楽しい、いや苦しい「大人の冒険」が始まった。

四万十川ウルトラマラソン 100K 前編(0〜62.2K)コースMAP

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大会当日の朝が来た・・・。

 午前2時起床、同室の3名ともに快調にお目覚め。ゆっくりと支度をし朝食をとる。会場行きのバスは3時30分発。暗闇の中、GOLF場のロビーを出る。

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バスには約30人が乗り込んだ。

 この大会は、受付会場、スタート地点、ゴール地点がそれぞれ違う。運営側はランナーや荷物の輸送にかなり手間がかかる。ご苦労さま・・・である。

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約40分ほどでスタート地点の蕨岡中学校付近に到着した。

 バスを降りると篝火が焚かれていた・・・。

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暗闇の中を会場に向かうランナーたち・・・。

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道すがら、篝火が焚かれている。

 大会の雰囲気がおおいに盛り上がってきた。

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蕨岡中学校に到着。ここで開会式が行われ、手荷物を預けたりする。

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ここが荷物預かり所か。トラックが並んでいる・・・。

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こちらがゴール行き。

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そしてこちらが62.2kのレストステーション行きだ。

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早速、ウエアを脱ぎに荷物を2箇所に預ける。

 スタート準備完了!思ったほど冷え込まずビニールをかぶらなくても全然OKである。しかし、暑くなりそうな予感・・・。

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開会式もそこそこにスタート地点へ移動。もうたくさんのランナーが並んでいた。

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いよいよスタートである。サロマに続き、四万十に連続出場できる喜びがこみ上げてきた。
うれし〜っ!

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スタート5分前、約1500名のランナーが整列した。

 皆、いちように真剣な表情である。これがスタートすると満面の笑みに変わる。

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スタート1分前のコール。一瞬緊張が走る。

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AM5:30分スタート!長い長い一日が始まった。

 スタートして500mくらいだろうか、進路の右サイドにはこの様に篝火が連なって焚かれている。これは四万十ならではの光景である。そして・・・

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素晴らしい光景に出会った。それはコレ。

 何だと思いますか?そうローソクが灯されていたのです。篝火が終わった後はローソクが・・・。

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フラッシュ撮影では味気ないので、発光中止にして撮影するとこんな感じ。

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このような容器の中でローソクが灯されているのです。

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ローソクの光に導かれ走るランナーたち。約2キロにわたりこのような幻想的なロードが続きました。感動の一言・・・。

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6時近くなるとやっと明るくなってくる。

 コースはスタートからジリジリと登りが続く。21kの峠まで標高で約650mほど延々と登り続けるのである。

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内川川沿いにグイグイと山間部に入ってゆく。

 ご覧のように治水ダムから清冽な水が流れ落ちる。なんとも素晴らしいロードである。

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行け行け〜! 結構登っているのだが、そんな感覚はなく快調に進む。

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突如集落が現れたりする。

 すると左手の川には小さな「沈下橋」が架かっていたりする。

←画像の上にマウスを置くと画像が切り替わります。

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このあたりを竹屋敷という。人数は少ないが、ノボリをたてて集落の人が総出で熱い応援をしてくれる。

 心あたたまるシーンだ。

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10K通過!1時間2分ほどかかっている。

 やはり登りなので、思ったより時間がかかっている。

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10.5kのエイド。

 この大会のエイドは全部で38箇所もある。約2.5キロごとに設置されているワケだ。非常にありがたい運営である。

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このあたりから傾斜が徐々にきつくなってくる。

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峠へと続くロードを連なって走るランナーたち。

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橋を渡り、今度は川の左サイドを走ってゆく・・・。

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15.7kのエイド。ここから軽食(バナナ等)が出た。

 水は2.5kごとに、軽食は5kごとに、そして給食は20kから20kごとに提供していただける。

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さらに山間部に突入してゆく。

 川がスグ左手まで迫る。

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そして16kスギくらいから本格的な登りが始まった。

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一応登りは強いので、このくらいであれば笑顔でホイホイと登ることができる。

 スルスルと他のランナーを追い越してゆく。

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もうすぐ午前7時半。山の彼方の空を見上げると青空が広がっている。

 今日も良い天気だ!

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いよいよロードはつづら折の急坂になってきた。

 上からランナーを見下ろす。もうずいぶん上がってきた。もうすぐ20kのハズだが・・・。

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皆さん歯を食いしばって登ってゆく。

 まだ20kくらいだから歩く人はあまりいないが、これが50kスギだったらホトンドのランナーが歩いていることだろう・・・。そのくらい傾斜はキツイ。

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来た!20K地点だ!

 この10kはさすがに1時間7分ほどかかってしまった。

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振り返ると、お〜っ、景色が開けてきた。峠はもうスグに違いない・・・。

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遂に峠付近の21.1のエイドが見えてきた!

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余裕の峠越え。元気に到着した。

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ここで始めての給食が出た。腹減らしのユキチは、おにぎり、アンパン、カステラ、すべていただいた。

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さすがにこのエイドを素通りするランナーはなく、皆さん一息いれている。中には座り込んでパンを頬張るランナーもいる。

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エイドを出発するとスグ峠のTOPである。

 あのマイクロバスが見えるところだ。

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峠越え〜!

 これでスタートから標高にして約650mにおよぶ登りは終わった。あとは55kスギの峠とゴール手前の峠を除けばオール下りの楽チンコースである。

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峠を越えると豪快な下りが始まる。

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峠から約3.5kで標高、約350mを急降下する。

 嫌がおうにもスピードが上がる。

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行け行け〜!

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このロードは県道332。今度は野々川沿いに四万十川本流に向かい下ってゆくのだ。

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気持ちよく軽〜く走る。

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左手に野々川。峠から11キロ地点で四万十川本流に合流する。

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気持ちの良い沢沿いのロード。せせらぎを聞きながら駆け下ってゆく・・・。

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徐々に川幅が広くなり、ロードも広がってきた。すると・・・

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30k到達!この10kは約1時間。

 強烈に抑えて走っている。というか歩くように下ってきた。(かえって疲れたりして・・・)

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集落が現れるとこのように住民の皆さんがイスを並べ応援してくれる。

  人数は少ないのだが、心温まる応援で大変癒される思いだ・・・。

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応援を受け元気一杯に野々川沿いの集落前を通過してゆく。

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いよいよ野々川沿いの山間から開けた地域に出てきたぞ!

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32kを通過。ここは堀切というところ。あのカーブを大きく曲がった先で四万十川が見えてくるのではないだろうか。

 早く四万十川が見たくてしょうがない・・・。

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見えた〜!右手に四万十川だ!

 林がジャマをしてナカナカ良く見えないがとうとう四万十川沿いに到着だ!

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相変わらず樹木が邪魔をしてナカナカ見えないが、雄大な四万十川が堂々と右手を流れている。

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しばらくこのように、四万十川の左岸の高台についたロードをひた走ってゆく。

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お〜・・・。「のぼり」がたくさんたっている。

 昭和の集落に入ってきたのだ。四万十川の対岸には予土線が走っている。

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36.6kのエイドに到達。

 ここには第一関門がある。ご覧のようにここをAM10時55分までに(36.6kを5時間25分以内)通過しないとOUT!ということである。

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ここから昭和大橋で四万十川を渡る。いよいよ本格的に四万十川とご対面だ。

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昭和大橋より四万十川下流方面を望む。これが日本最後の清流「四万十川」か・・・。

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記念に橋の上で撮ってもらった。

 橋を渡り、今度は四万十川の右岸を走ってゆく・・・。

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おおっ!何か楽しげな応援隊がいたゾ!(この隊は小まめに移動しながらゴールまで熱心に応援活動を行っていた。)

 このあたりは応援ゾーンなのか、いろいろな人たちが待ちかまえており、力強い応援をいただいた。

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38k地点。十川トンネルに入ってゆく。

 1車線まるまる使用させてもらえた。非常に安全、ありがとうございます。

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トンネルを抜けた先のロードからはスグ左手に四万十川が流れ、見通しの良い快適な道であった。

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しばらくこの県道381を進むと小野大橋が見えてくる。

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小野大橋を元気に渡る。

 ふたたび四万十川の左岸を進むことになる。もうすぐ40k・・・。

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40k到達!この10kは約58分でこなした。

 対岸の十川のこいのぼり公園から60kの部がスタートするところであった。

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右手に四万十川。

 前方の赤い色をした十川大橋に給食のあるエイドがある。

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41.8kエイド。ここは大型のエイドである。

 ここにもたくさんの応援の皆さんがいらっしゃった。

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あった、あった。給食だ!

 おにぎり、アンパン、クリームパンとそれぞれ一つずついただく。なんだかあまり食欲がない・・・。いつもは目一杯食べられるのだが・・・。

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エイドをでるとスグ「42.195km」地点。4:23:28で通過した。

 11時間でゴールがとりあえずの目標なのでチョット遅いがまずまずである。

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右手に四万十の穏やかな流れを見ながら走る。

 暑くなってきたが、四万十川の左岸を走っている時は、日陰になるロードを多いので助かる・・・。

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高岡郡四万十町、上広瀬付近を悠々と流れる四万十川・・・。

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広瀬大橋付近。

 山の中腹に茶畑が広がるのどかな集落が広がっている。

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集落が現れるたびに「のぼり」が立ち並ぶロードが続く。

 ここも「のぼり」越しに四万十川が見える気持ちの良いロードである。

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川平橋の高架をくぐると、50k地点。この10kは約1時間4分のゆっくりしたペース。

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前方に予土線の鉄橋が見えてきた・・・。

 JR四国「予土線」。高知県四万十町:若井駅〜愛媛県宇和島市:北宇和島駅を結ぶ76.3kの鉄道。高知県と愛媛県を結ぶ唯一の鉄道で、「しまんとグリーンライン」ともいわれている。

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このあたりの四万十川は大きく曲がりくねっている。ここも大きく左に回りこんで走ってゆく。

 11時近くなりかなり暑くなってきたのであるが、日陰は涼しくて気持ちよい。

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いよいよ半家地区に入ってきた。

 頭上に半家橋。これは381号線の自動車道路の橋である。

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ほどなく53.6kのエイドに到着。

 暑い。もうこの段階で結構バテテきた感じ・・・。軽食のパンなどあるのだが食べる気がおきない。水だけ飲んで出発・・・。

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エイドを出ると、前方の眼下に橋が見えてきた。

 おおっ!とうとう来た!あれこそは「半家(はげ)の沈下橋」である。

←画像の上にマウスを置くと画像が切り替わります。

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半家の沈下橋到達!ここは渡ると再び折り返して戻ってくるのだ。

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さあっ、渡るぞ〜! うわ〜っ、なんて風が気持ちいいんだ〜!

 沈下橋とは、増水時に水面下に没し、流木や土砂が橋桁に引っかかり橋が破壊されたり、川の水が塞き止められて洪水になるのを防ぐ構造になっている。

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したがって、「橋の上に欄干が無い」「水面からの高さが低い」ことが特徴である。下には四万十の豪快な流れ。あまりの気持ちよさに早く渡るのがもったいない感じだ・・・。

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いままでに感じたことのない爽快な風の中をマズは渡りきる。

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折り返し〜!ふたたび対岸へ向かい走ってゆく。

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夢にまで見た「沈下橋」。感じたのは「風」の抜群な爽快感。これは水面が低く、水しぶきがかかりそうなのが感覚を助長するのであろう。それから素晴らしい「開放感」。これは欄干がないことで目一杯感じるのであろう。

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沈下橋のハイライトが終わるや否や、こんどはきびしい峠越えが待っていた。もう50kをスギでいるので皆さんお疲れ。80%の方が歩いて登ってゆく。

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標高で高々100m弱の登りではあるが、けっこうキツク感じる・・・。

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峠の直下より四万十川を俯瞰する。このあたりも大きく蛇行している。

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峠を越えて下りに入る。

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激しいつづら折の急坂が続く・・・。

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ふたたび四万十川の川沿いに降りてゆく。全国的にコスモスがよく咲いているようだ。

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56.6kのエイド到着。ここに第2関門がある。

 関門制限時間まではマダ2時間半もある。当たり前か・・・。

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半家(はげ)大橋を渡る。

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再び右岸に渡って行く。こっちは日当たりが良く暑いんだよな〜・・・。

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橋の上から少し上流に沈下橋が見えた。四万十川には支流も含めて47の沈下橋がある。高知県では、生活文化遺産として保護されているので多くの沈下橋が見られる。

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右岸に渡ると、半家の村の人々の応援があった。

 こちらはおじいちゃん、おばあちゃんの大声援。心に沁みます・・・。感謝。

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グプ〜・・・、暑いっス〜・・・。

 やはり右岸は直射日光を受けてかなり暑い。

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58.6kのエイド。

 このあたりから凍り水を思い切り頭からかけてもらった。気持ちイ〜!

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60k地点到達!この10kは1時間10分もかかってしまった。着替えができるレストステーシュンまであと約2kだ・・・。

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江川崎地区に入り、西土佐大橋をふたたび四万十川の左岸に渡る。

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おおっ!やっと見えてきたゼ!対岸に62.2kのレストステーション「カヌー館」が見えてきた。

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カヌー館への入り口のところに第3関門が設置されていた。

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始めて四万十川の河川敷に降りた。そしてカヌー館のレストにむかい最後の力走。

 暑くてたまらん!早く着替えたい!

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到着〜!ひ〜っ、やっと着いた・・・。

 運営は素晴らしい。スグにゼッケン「1802」を記したビニール袋が出てきた。早速着替え開始〜!

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着替え完了!短パン、ノースリーブシャツに。そしてシューズも軽いものに取り替えた。

 時刻は12時をまわりマスマス暑くなってきている。ひとまずはユックリ休憩だ。しかし、いくら嫌いとはいえ帽子を持ってこなかったのは大失敗。被っていないのは俺くらいだ・・・。

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さすがにレストステーション。給食は豊富である。

 こちらはパンシリーズ。クリームパン、あんパン、カステラ等たくさんあります。

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こちらはおにぎりコーナー。しゃけ、こんぶ、うめ等たくさんありました。

 しかし、トラブル発生!レモンをかじったところ、果汁が胃に落ちるや否やキリキリと刺すような強烈な痛みが・・・。「グワ〜ッ!」まったく食欲がでず、おにぎり一個、クリームパン一個、無理やり食べるのが精一杯であった。

続きは実況中継(当日)後編をご覧ください...

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