RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

■2008年 レース結果報告 

6.サロマ湖100Kウルトラマラソン(北海道) 2008年 6月22日(日)

 

 完 走 記

実況中継(当日)

サロマ湖100Kウルトラマラソン 後編 (55〜100K) コースMAP

サロマ湖100Kウルトラマラソン後編(55〜100K)コースMAP

   
■98 約21分じっくりと休憩。まあ、着替えに大半の時間を費やしてしまったのであるが・・・。おにぎりを目一杯食べおなかも満杯にした。さあ、出発である!
99 57k付近。このあたりが標高約40m地点で、このコースの最高地点である。ここを下るともうUP・DOUNは基本的にない。快調に通過する。
100 峠を下ると再びサロマ湖畔沿いに国道を走る。
101 60k地点通過!この10kも休憩を除けばキロ6分の1定のペースで進んでいる。まったく快調!

 内燃機関に異常なし。足もOKか?あらら・・・、チトさっきから太もも前面の筋肉が張ってきているが・・・。いままでそんなところが痛くなったことがないので「そのうち麻痺するさ!」って感じで気にもゼズ進む。
102 幌岩山周辺のロード。サロマ湖をバックに実に気持ちの良いランニングが続く。
103 国道を左に折れて、畑の中のロードを湖畔に向かうランナーの列
104 距離表示についてお話しましょう!スタートから5kmまでは1km毎。5km以降50kmまでは5km毎。そしてナント50km以降は1km毎の表示。これは助かる。そしてさらに給水500m前にはこのような表示がある。素晴らしい配慮がなされている。
105 65kのエイド。ここはスペシャルドリンクが置いてある。誰でも自由にスペシャルが置けるのもこの大会の魅力。30k、65k、80kの3箇所のエイドに自分の作ったスペシャルを置くことが出来るのだ。まっ、ユキチには無縁だが・・・。
106 浜佐呂間のロードを走る。ここもスグ左に湖が迫っており、気持ちの良いロードである。調子が良かったのでここからスピードを上げてみる。見る見る多くのランナーを抜き去っていった。
107 ここは名物の私設エイド「ストアー斉藤商店」。冷えたお絞りを渡してくれる。
ひ〜っ!顔をぬぐうと気持ちいい〜!感謝!
108 そして暖かいお茶とをガブ飲みし、キュウリをいっぱい食べさせていただいた。ホタテがあるかと思ったがなし。残念!

 ここで突如異変が・・・。出発前にストレッチを行ったところ、両足太もも前面の筋肉:大腿直筋というヤツが爆発しそうに張っている。かがんだら即死しそうに痛い。ひえ〜、なんじゃこりゃ〜!ストレッチをしたおかげで思い切り痛さが全開になった。
109 エイドをナカナカでられない。気合を入れて痛さに耐え、とにかくダマシダマシ歩き出し、ヨチヨチと走り出す。70k地点通過!エイドからここまで長かった。

 65kより飛ばしたのに後半大失速し、この10kのラップは遂に1時間11分台に・・・。もう完全に足が壊れている。こんな箇所が痛くなったことがないので大ショック。痛みとの付き合い方が分からない・・・。あと30kもある。ここでリタイアしようかと真剣に検討した。
110 しか〜し、このカンバンがユキチを救う。こちらも私設エイドなのであるが、サロマ湖鶴雅リゾートで「おしるこ」が待っているのだ!あと2k・・・。そこまでは行くしかない。
111 左手にはサロマ湖が広がる。左前方に「ワッカ原生花園」もうっすらと見えてきた。おしるこもいいが、ここまで来て1番楽しみにしていた「原生花園」を走らずに帰れるか!ふたたび気力が蘇ってきた・・・。
112 もう、笑いが出るほど痛いのであるが、膝をなるべく曲げずに走ればナントカもちそうである。だんだん大腿直筋クンの痛さとの折り合いがついてきたゾ! しかし、苦しい走りである。
113 ひ〜っ、やっと見えてきた!鶴雅リゾートの建物が・・・。
114 到着!多くのランナーでごったがえしている。おしるこはどこだ〜!
115 おおっ!あったぜ。お餅が1個入っている。いただきま〜す!1カップ、2カップ、・・・合計4カップも食べてしまった。・・・と。
116 その隣にはナント「ソウメン」が!しかもホタテ入りだ〜!いただきま〜す!
117 もう、足を曲げることは厳禁なので突っ立ったまま食べる。ソウメンも3カップいただいてしまった。う〜、満腹、満腹!ありがとうございます。

 自称、元祖「野生児」のユキチは、お腹がいっぱいになればガンバレル。膝を極力曲げずに、大腿直筋クンを怒らせないヨチヨチ走りで元気にエイドを出発した。
118 とはいえ、まったくスピードは出ない。ここは75k地点。5キロに実に40分以上かかりだす。ひどい走りだ。しかしナントカ走れる。もうすぐ原生花園であるが、こんな状態でなく痛みのないベストの状態で気持ちよく走りたかった。
119 うお〜っ!いよいよ憧れのワッカ原生花園への入り口である。とうとうここまで来た!国道を左折し突入だ〜!

 このまま直進すればゴールは2k先にある。しかし、ここから原生花園の中を往復して約20k消化しここに戻ってこなければならないのである。イクゾ〜!
120 左折するとスグに前方にエイドが見えてきた。
121 80kのエイド。ここには最後のスペシャルドリンクが置いてあった。ご覧のように各自趣向をこらしたボトルに入れている。まだずいぶん残っているな〜。これからここを通過するランナーがまだまだ多いことを物語っている・・・。

 ユキチはエイドのスポーツドリンクをガブ飲みし、バナナをいただいて出発した。
122 出発するとスグに原生花園の入り口がある。正面がその入り口だ。いよいよである。楽しみだ〜。

 折り返してきたランナーとすれ違うが、この時点で約20キロもの差がついているということである。
123 これが原生花園への入り口である。ゲートがあったので普段は遮断されているのであろう。マズはゆるい坂道を登ってゆく。
124 しばらく森の中のロードを走ってゆくと、80k地点到達!この10kのラップは実に1時間23分台まで落ち込んだ。でも、もともとタイムは度外視しているのでど〜でもよい。走れているので完走は大丈夫である。

 ここからは本当に楽しんで走りたい・・・。そして晴れてきた!いいぞ〜!
125 うおおお〜っ・・・。遂に視界が開け草原地帯に出た!オホーツク海が目の前に広がる。そして青空が広がってきた。
126 赤紫の花はハマナス。その向こうに青く輝くオホーツク海が広かる。遂に来たんだ!ワッカ原生花園へ・・・。
127 感動のあまり足の痛さなど忘れた。森から草原への出口を走るランナーを撮影するべく、草原の中に入り込み撮影した。

 この直後、間宮クンが折り返してやってきた。速い!順調である。予定通りサブ10(テン)は確実だ!9時間の前半でゴールする感じた。ナイスランである。
128 さらに進むと・・・。うあ〜っ!これはオホーツク海に突っ込んでゆく感じだ!最高に気持ちいい〜!
129 ワッカの意味は、アイヌ語で「水」を指すそうです。水だけでなく「飲める水」「湧水」を指すのだそうです。

 ご覧のようにサロマ湖とオホーツク海を隔てるこの細長い砂洲には実は「ワッカの聖水」とよばれる湧き水あるそうです。それで「ワッカ」と呼ばれているんですね〜・・・。それにしても美しいところだ
130 砂洲の草原を走るランナー達。頭上には青空も広がってきた。最高の状態でこの原生花園を走ることができ幸せである。神様に感謝!

 リタイアしなくて良かった・・・。
131 しばし進むと、左手にはサロマ湖の最西端部が広がり始める。もう歩くようなヨチヨチ走りだが、景色の良さで大腿直筋の痛さも薄れ、楽しみにしていたこの原生花園を気持ちよ〜く走れている。うれし〜!
132 だんだん草原の幅が狭くなってきた。左手にはサロマ湖、右手にはオホーツク海と、この細長い砂洲の草原が海と湖を隔てているのが実感できる。
133 お〜、ドンドン晴れてきた!右手のオホーツク海の色がナントモ言えないブルーに染まってゆく。素晴らしい!
134 85k付近のエイドにて。いや〜、68歳の事務長さん恐るべし!実はスタートからズット先行(ナッ、ナント42.195kは3時間40分程の自己新で通過!)されていたが77k付近で追いついた。かなり疲れていらっしゃたので先行したが、82kほどでまた追いつかれた。

 「バーッ!」というお茶目な声とともに突如出現!「ゲゲッ・・・」完全に死んでいたと思っていたので超ビックリ。以後、ご一緒に楽しく走ってきたのである。 スゴイおじいさんである。脱帽・・・。
135 事務長さんが先行してゆく。それにしても長い・・・。いったい何時まで続くのか。
136 延々と走ると遂に「折り返しまで あと1km」のボードサインがあった。

 直後、間宮クンのお兄さんが折り返して元気にすれ違っていった。さすがである。初100Kの挑戦で見事なタイムで完走だ!
137 ワッカ原生花園のスーパースター「エゾスカシユリ」の向こうにサロマンブルーに輝くサロマ湖
138 あと200m。もうすぐだ・・・。

 橋が見えるが、あの下にはサロマ湖の第2湖口、つまり海に通じる河口がある。
 
 来た〜!素晴らしいナントモ言えないブルーが広がっている。

   ← 写真をクリックするとブルーが広がります
140 振り返ればまさにサロマンブルーに輝くサロマ湖
141 あそこかっ!いよいよ、折り返しが見えてきた。
142 折り返し〜!笑顔でおりかえしたよ〜ん。
143 今度は右手にサロマ湖だ。光の光線が順光になり、マスマス風景がクリアーになってきた。
144 ワッカ湖岸道路を今度は遡って走ってゆく。晴れて暑くなってきたが、海からの風が涼しく気持ちが良い。
145 90k地点到達!この10kも1時間20分台でのんびり進んでいる。あと10K。このままいけば11時間30分ほどでゴールできる。
146 もうのんびり行きたいね〜。歩きながら進むのもまたよし。「のんびり」がこの原生花園にはピッタリの進み方だと思う。
147 でもまた走ったりして・・・。いいね〜・・・。
148 93k地点ではオホーツク海が全開で見えた。

 ハマナスもチラッと咲いている。
149 延々と続く原生花園のロード。ガンバレ〜、ガンバレ〜!・・・である。
150 いよいよ出口が近づいてきた。もうすぐここともお別れだ・・・。ゆっくり丘に登ってゆく。
151 残り4km。
152 振り返れば青く輝くオホーツク海。オホーツクよ、さようなら・・・。
153 原生花園を出るともうひたすらゴールを目指すのみ。あと1k!早くゴールしたい。
154 オホーツク国道を右折し、遂に常呂町スポーツセンター内に入る。あとゴールまで80mだ。ゴール直前・・・。
155 そしてゴ〜〜ル!
156 ゴールすると、ひとりひとりに完走メダルをかけてもらえる。

 いや〜、今回のサロマは本当に苦しかった。足を壊しながらの残り30kは本当に長かった。自分としては諦めずに走りきりホットした。と同時に苦しんだ分だけ久しぶりにゴールで感動できたレースでありました。完走できたよかった〜・・・。
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