RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

2.荒川市民マラソン(東京都) 3月18日(日)

   フルマラソン 記録 3:13:04(NET3:12:30)   253位/9304人中

天候 晴れ 気温6.0℃ 強風3.8〜11.2M 湿度43%

ラップ&スプリット

5K 23:02(ロス34秒)
10K 23:20 46:22
15K 22:15 1:08:37
20K 21:59 1:30:36 (ハーフ 1:35:27)
25K 22:41 1:53:17
30K 23:44 2:17:01
35K 24:27 2:41:28
40K 22:29 3:03:57
42.195K 9:07 3:13:04

 完 走 記

プロローグ
 11月のつくばマラソンでの大失速後、モチベーションが強烈に下がり12月はダラダラ練習に終始。正月の暴飲、暴食を経て体重は遂に(一瞬ではあったが)70Kオーバーを記録。まずい〜・・・。
 しかし、その一方で12月よりGOLFのシングルプレーヤーを目指して練習を開始。初めてGOLFクラブ等1式購入し、スイング、グリップ等を基礎からやり直す。その練習の中、身体を柔らかくするストレッチエクササイズを強烈に実施。1日2回が標準のところ4〜5回行った。自分の弱点は「身体が硬い」こと。GOLFは身体のネジレを最大限利用するのでこのストレッチで身体がほぐれてゆくのを実感。そして、2月に入るころには、ず〜とランニングの足を引っぱってきた「両足のハムストリングの故障」をも直してくれたのである。
 やった〜!天にも昇る思いである。2月よりやっと思い通りの練習を再開。レースまで1ヶ月半しかなかったが、今までの経験を総動員し練習計画を作成し実施してゆく。2月は内容の濃い382K走りこみ、3月もそのペースを維持。体重も66K台までなんとか落とした。期間は短かったが、最終戦にして始めてまともな練習がこなせた。あとは走るのみである。
 
実況中継
 レース当日、4:50起床。天気予報を見る。心配なのは「風」だ。冬型の気圧配置なのでどうか・・・。ヤッパリ・・・、強風が吹くと予報している。あわてて明るくなってきた外を眺める。いい天気だが・・・。ああっ!・・・〜。木が結構激しく揺れていた。
 7:15会場到着。やはりかなりな風だ。しかも北西の強風、そして6℃とかなり寒い。このコースは同じ方向へ21K走り、折り返し戻ってくる仕組み。行きは強烈な追い風、帰りは強烈な向かい風。まさに「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ」である。まず記録は狙えない最悪のコンディションである。ついてね〜・・・。しかし諦めない!なんとしても目標の3:07:00切りを狙うのみ。
 レースウェアに着替え、スタート位置に向かう。ヒーッ!寒む〜。気温も低いが、強い風で体感温度は限りなく0℃である。今回も陸連登録者のあとのブロックからのスタート。スタートラインから約50M後方の位置である。レースペースは1K4:25イーブン、5K22:05イーブンで設定。このペースで押し切れれば3:06:22でゴールする。作戦は追い風を利用してどれだけ前半の21Kを余裕を持って走れるかである。折り返して強烈な向かい風と対峙したとき十二分な力と戦う闘争心が残っていることが条件。追い風で1K4:25のペースが楽に感じられれば可能性はある。と皮算用をたてているうちに「ドカーン」と号砲!
 思ったより身体は軽くない。でもまあまあである。コースいっぱいギッシリとランナーが詰まっているのでなかなか進まない。スタートライン通過まで34秒のロス。その後も渋滞。大きく土手側にはみ出して走ってゆく。1Kくらい行くとやっと走るスペースも確保でき自分のペースを作ることができる。1Kから2Kのタイムが重要。かなり楽めに走る。2K通過!この1K4:28!う〜ん、残念・・・。4:25以内ではなかった。この後足を使わない楽なペースと1K4:25の整合性を取るべく1Kごとのチェックを行いながら走る。
  5K通過、23:02  ロス34秒と1Kまでの渋滞があるのでほぼONペースである。追い風は感じるがそれが後押ししてくれている感覚は無い。
  10K通過 この5K23:20  初めてやってしまった・・・。6K付近で早くも1回目のトイレへ・・・。ロス40秒。こんな前半にトイレに行くのは始めてである。寒いのと、よせばいいのに昨夜「アミノバイタル」を服用したのである。あれを飲むと自分は利尿作用が促進されるのが分かっているのに・・・である。ペースであるが、1K4:25は楽とはギリギリならないと身体が言っている。必然的に楽く〜に、そして柔らか〜く走ると1K4:30前後となり、オートマチックに走っている。
  15K通過 この5K22:15  いい感じである。かなり風が激しく、追い風を全身で感じる。エンジンもかかってきた感じでホボ1K4:25のペースで楽に走れている。足を使っている感覚は無い!いいぞ〜・・・。
  20K通過 この5K21:59  設定タイムを始めて上回る。さらにエンジンがかかりだし、いわゆるランニング・ハイに近い、気持ちいい〜い感覚。もちろん追い風も強烈!河原にはグランドがあるのだが、その土が舞い上がり、すごいスピードで前方へ吹き飛んでゆく。あ〜・・・。このズゴイ風とあと1Kしたら戦うのか〜・・・。あ〜・・・、考えたくね〜・・・!
  ハーフ通過 1:35:27  この時点で目標タイム達成はホボ絶望的。単純に倍するとおわかりであろう。今回32回目のフルマラソンにチャレンジしているが、後半のタイムが上がったのは2回だけ。今回はこれから強烈な逆風との21Kに渡るバトルがある。くそ〜!・・・。目標変更である。「最低今シーズンBESTタイム、そして限りなく3:10:00を意識する」である。このようマイナスの変更でも明確な目標設定があれば「活力」は生まれるのである。仕事も、人生も皆同じ!状況に応じて「できるだけ欲深く」自分のストーリーを描けた人間の勝ちである。
  折り返し〜!おおっ・・・、来やがった。身構えていたとはいえ強烈な逆風。最大では間違いなく10Mは越えている。身体が押し戻されそうな感じである。しか〜し!十分に温存してきた「足」と、覚悟していた「心」がそれを迎え撃つ。そして根が(本能)が闘争心旺盛なタイプなので強烈に気合が入る。
  25K通過 この5K22:41  十分なバネと闘争心で強烈な逆風にもめげずナイスタイム!ドンドン追い抜いてゆく。この位置でこのスピードをだせるランナーはいない。
  30K通過 この5K23:44  さらに風が強い。十分な健闘である。エイドで「極小おにぎり」とバナナを補給しエネルギーチャージ。さらに数々のランナーを追い抜いてゆく。失速者が後を立たない。
  35K通過 この5K24:27  急にガクッと来るがペース維持。流石に足に来ている。「負けるもんか〜」の気迫の走り。この区間で2回目のトイレへ(40秒ロス)。ペース的には、最悪の逆風と戦ったワリにはかなり健闘している。
  40K通過 この5K22:29  思わぬことが身体の中で起こっている。風が弱まり、太陽が照りつけ冷え切った身体が温まる。そう・・・、力とバネが蘇ってきたのである。折り返し後ズ〜ト追い抜き続けていたのであるが、37K付近で俺様を追い抜いてゆくランナーが出現!とりあえずピタリと付いてゆく。なにしろ今シーズンBESTがかかっていて、現状ギリギリである。これがきっかけでバネが蘇る。まるで凍結していたものが解凍したような感覚。俺様を追い抜いたランナーありがとう!彼をスグ抜き返し、信じられないペースを作ってゆく。
 ゴール!42.195K ラスト2.195K 9:07 。 なっ、なんと・・・!32回のマラソンの中で残り2.195Kベスト3位のラップであった。最後の直線200Mはもう凄いスピード。観客から歓声が上がった。

エピローグ
 結果として、「足」を残してのゴールとなってしまい、完全燃焼が信条の自分としては物足りなさを感じてしまったレース。でもこれは結果論。今の己の実力を自己診断し、評価し、作戦をたて、諦めずに走りきった成果だと思っています。自分の予想を上回る実力があったのかどうかは不明ですが、自信は取り戻せました。1番の収穫は故障が出ず、完治を確認できたこと。これで、来シーズンは思い切り練習ができます。来シーズンは必ず「サブスリー」に復帰したいと思います。

午前7時20分、大会会場到着。スタート地点は荒川に京浜東北線と新幹線の鉄橋が架かっているあたり。勿論東京よりの河岸である。快晴だが風が強く、寒い〜・・・。
ここがスタートライン。1時間半後、このスタートラインの向こう側に男女あわせて約15000人のランナーが整列しスタートする。しかし、冷たいが風が吹き荒れている。この風向きだと行きはヨイヨイ、帰りはコワイ。折り返してからの21Kはず〜っと超逆風。究極の消耗戦だ!記録狙いは難しい。あ〜あっ、ついてね〜・・・。
戦い終わって・・・。なんとか21Kにおよぶ超逆風との戦いにも投げやりにならず、レースを捨てず、走りきった。
ゴール付近には、たくさんの観衆がいる。ゴール後は後方のテントで囲まれた広場の中に進み、ドリンク2本もらって芝生の上でバッタリできる。また地元の食材を使った名物「荒川舟人鍋」が無料でたべられたりする。
逆風を突いて、次々にゴールする出場選手たち。お疲れ様!
ゴールのスグ脇の土手では、地元の子供達の和太鼓隊が「ドンドン・パチパチ」最後の応援を盛大に行ってくれている。この辺がこの大会の「手作り感」があってよいところである。

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